外壁塗装の時期

新築を購入した時、嬉しくて長々と我が家を眺めた経験はありませんか?
しかし、年月が過ぎると我が家を眺めるという行為も少なくなってきますよね。
ある時ふと我が家を見てみると、あちこちに汚れや劣化が目立ち始め、外観がとても気になってきた…。

築年数はどのくらいで?

我が家の外壁を綺麗にしたいと思ったらその時期が来ているのです

おおよそ築7年~10年くらいで塗替えを行うのが一般的なようです。
外壁材によって外観上の劣化は異なりますが、基本的に数年で光沢などは失われます。

だからと言って外壁の機能が失われるわけではありませんので、塗替えをしなくても生活や住宅性能上の問題はありません。
ということは放っておいてもいいの?と思われるかもしれませんが、それは違います。

外壁の継目に使用しているコーキングは間違いなく劣化しますので、経年によっては雨漏りの原因となることもあり、少なくとも状態を確認しておく必要性があります。

基本的に継目のコーキングが真っ黒に汚れていたり、または剥がれかかっていたら、コーキング打替えをすぐにでも行ったほうがいいでしょう。

梅雨時を避けるのは当り前

春・夏・秋・冬どの季節が最適か

塗料は水性も油性も、乾くまでに一定の時間がかかりますので、塗装しても雨が降ってきたらやり直しになってしまいます。
梅雨の時期は基本的には避けるのが一般的です。

真冬の外壁塗装工事は、気温や霜などの影響を受け作業が制限される場合があります。
その上、気温が低すぎると塗料が固まらず塗装ができません。

真夏は「塗料が伸びないからダメ」という噂もありますが、近年の塗料は気温が50度以上にならない限り、問題なく塗装が可能です。
しかし、お盆の季節は職人さんもお休みを取ったりで工事が中断する場合があるので、事前に確認しておきましょう。

外壁塗装工事の人気のある季節は、4~5月の梅雨入り前と9~10月の比較的晴れが多い時期です。
これらの季節は天気が安定しているので外壁塗装工事の日程も組みやすくなります。

秋から冬がベストシーズンです

どの季節でも一長一短があります

塗料の乾燥や硬化に適した気候は、気温15度~30度、湿度75%以下と言われていますが、気温5~40度、湿度85%以下であれば問題なく施工できます。

気温が低いと乾燥や硬化に時間がかかる為、夏と冬では乾燥時間が3~4倍も変わってきます。
気温が5度以下になると、塗料の乾燥がかなり遅くなるので家の周りをシートで覆ったりストーブで加温するなどの対策が必要となります。

塗装工事中は冷暖房が利用できない、窓も開けられないこともありますので、真夏に工事を依頼する場合はしっかり確認しておきましょう。

どの季節にも長所と短所があります。
どれがベストということはありませんが、やはり降雨量の多い季節は避けるべきでしょう。

必ずしも築年数で決めることはない

汚れの目立ちや光沢を気にするなら外壁塗装をしましょう

よく営業会社の営業マンが訪問してきて、もう塗替えの時期ですよと大袈裟に言うことがあります。
コーキング劣化が見つかった場合はコーキングの打替えは必要です。
しかし外壁塗装の汚れや光沢を気になさらない場合は、外壁の塗替えの必要はありません。
外壁の塗替えをしなくても漏水することはほとんどないでしょう。

しかし広い意味でのメンテナンスとして考えた場合、汚れや光沢を失っている外壁は「この家はまったく手入れをしていない」と思われても仕方がありません。

我が家を大事にしているかどうか、これは美観を大切にしているかどうかも含まれます。
例えば塗替えをしなくても、市販の高圧洗浄機で苔や汚れを洗い流すだけでも美観としては相当変わってきます。

お住まいの外壁はいろいろな人に見られる箇所です。
我が家の「顔」を綺麗に保つことも大切ではないでしょうか。

外壁塗装工事に適した季節はどの季節もメリット・デメリットがあります。
外壁の汚れや光沢が気になった時、施工業者や職人さんにじっくりと相談しましょう。
地域によって気温、湿度、雨量など様々です。