外壁塗装の価格

内装や設備もリフォームしたいけど、塗装の劣化や汚れが目立ち始めた外壁も気になる。
何よりも綺麗にしたい!けれど「外壁塗装の費用はどのくらいかかるの?」と悩んでいませんか?

まずは外壁塗装の知識を持ち、その内容が価格に見合っているか判断できるようになりましょう。

塗料の種類によっても価格は変わる

我が家の外壁に適している塗料を調べましょう

まず、どのような外壁材を使用しているか調べましょう。
設計書や仕様書などが無ければ写真を専門家に見てもらう、もしくはインターネットで似たような外壁がないかを検索してみてください。
外壁材の大半は、サイディング・ALC・モルタル・木材などを使っています。

塗料の種類としては、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素系の4つに分類されます。
他にはセラミック系塗料などがありますが、一般住宅の塗替えで使用するのは上記の4点と考えて良いでしょう。
それぞれ価格が違うと覚えておくことが大切です。

外壁に適した塗料を調べる方法として塗料メーカーのホームページがあります。
代表的なのは関西ペイント・日本ペイント・エスケー化研などです。
ホームページでわかりにくい場合は電話して直接聞いてみるのも良いでしょう。
どのメーカーも丁寧に教えてくれるはずです。(もちろん自社製品を勧めるでしょうが)

コーキングの打ち替えって何?

外壁塗装をする時にはコーキングの打ち替えも必要です

外壁材の継目部分やサッシ廻りの隙間部分には、気密性と防水を保つためコーキング剤で塞いでいます。
一つの壁が一体化していれば継目は存在しませんが、一般住宅ではそのような壁材はありません。
サッシ窓も壁にとっては開口部となるので、継目と同様に隙間が発生します。

劣化したコーキングは防水性や気密性を低下させるため雨漏りの原因にとなります。
そのような理由から打ち替えが必要になるのですが、足場(仮設)も必要となるのでコスト面を考えると外壁塗装の際に実施するのが最適です。

信頼できる業者ならコーキングの打ち替えを見積りに計上します。
いい加減な業者は打ち替えをせず、劣化したコーキングの上にそのまま塗装をする場合があるので注意しましょう。

足場(仮設)費用とは何か?

自社設置と外注、価格は違ってくるはずです

一般住宅の外壁塗装で最も多く使われるのは単管パイプやブラケットですが、基本的に専門業者が設置するのが原則です。
高層建物で実際に設置しているのは、いわゆる「鳶」と呼ばれる方たちですが、一般住宅ではわざわざ呼んだりしません。

塗装職人や工務店の社員でも経験を積めば設置は可能です。
本来なら専門業者が設置するのが一番望ましいのですが、安全面さえしっかりしていれば問題はないでしょう。

ここからが大事なところです。
例えば足場材をリースして、さらに設置を専門業者に依頼すれば、安全面や保証などでは安心ですが、その分の費用が増します。
しかし足場材を自社で所有し、設置も自社の社員もしくは職人で行えばコストとしては安くなるはずです。
はず…と書いたのは、自社経費のはずなのに、外注経費として計上してくる業者がいるのも事実だからです。

塗料には材工価格というものがある

メーカーのHPを活用しながら数字を確認しましょう

材料費や作業費の表示方法も重要です。
平米単位で記入してあれば、材工価格(設計価格)を確認しましょう。

材工価格とは塗料のみの定価ではなく、塗料を塗る場合の塗料の費用(材料費)と職人の塗り費用が合計されたものを言います。

一般的には材工価格は各塗料メーカーのホームページなどに掲載されています。
例えばエスケー化研のホームページでは、エスケーGPペイント(水性艶有り塗料)を使用した場合、平米(㎡)当たり1,200円と表記しています。
さらには標準塗坪という表現で、標準材料使用量が缶単位(1缶=18リットル)で表記されています。(2015年10月現在)

塗料のメーカーと品名がわかればどなたでも確認することができます。
そのため表記が材工価格の場合、メーカーより高いなら信頼できる業者とは言えないでしょう。
また材料費のみで表示されている場合は、外壁面積と見合うかを確認しましょう。

正確な知識があれば大丈夫!

相場という言葉に惑わされないことが大切です

木造住宅が中心だった頃と比べると、外壁塗装の中身もかなり変化しました。
何よりも外壁材が多様化したことから、それらに適する塗料が多数作られたからです。
そのようなことから価格面でもかなりの幅が出てきています。

我が家の外壁材に適した塗料を知り、なおかつ材工価格を把握する。
これが最も大事なことです。
塗装価格は、面積・足場費用・塗料、さらには工程によっても変動しますので、一概にこれぐらいの住宅の相場はこの金額ですというのはあり得ません。

正確な知識があれば「相場」という曖昧な言葉に引っかかることはありません。
今はインターネットなどで様々な知識が得られる時代ですので、惑わされないためにも調べることが大切です。

外壁塗装する時期を慌てる必要はありません。
まず複数の業者から見積りを取って比較し、知識に自信がなければ専門家に聞きましょう。
セカンドオピニオンが必要なのは、人間の身体だけではありません。
住宅も同じようにセカンドオピニオンが必要な時代になったのです。