外壁塗装の流れ

自分で塗らないから、塗装工事の手順を聞いても仕方がないのでは?と考える施主が多いようです。
しかし近隣の方々への配慮、または悪徳業者に騙されないためにも「外壁塗装の流れ」は知っておきましょう。

外壁塗装の流れは?

工事手順の説明を必ず受ける

建築工事では必ず工程というのが存在します。
まずは資材搬入や仮設・養生など。
これらが終われば外壁塗装の場合は洗浄からスタートします。

1.仮設材(足場)搬入・設置
2.外壁洗浄→十分に乾燥させる
3.養生(破損・汚れ防止の手当)・資材搬入
4.コーキング打替え
5.下地材塗布
6.主材塗料・塗布(1回目)
7.  〃    (2回目)
8.乾燥
9.養生および仮設撤去


以上が基本的な流れです。
外壁材の種類によって、その状態次第で補修が含まれる場合があります。
そのまま塗布すると剥がれの原因になるからです。

コーキング打替えのタイミングは後でも構いませんが、コーキングも十分な乾燥を必要とするので、できれば上記のタイミングが良いでしょう。

近隣への挨拶は必要不可欠

仮設材(足場)搬入から始まります

仮設(足場)設置の際には規模にもよりますが、搬入は4tトラックを使うのがことが多いです。
住宅地であれば道路使用許可などは必要ありませんが、作業員の出入りや搬入時の騒音などで近隣の方々には少なからず負担を掛けます。

もちろん事故などあってはなりませんが、やはり迷惑を多少なりとも掛けるという意識は持つべきです。
近隣への挨拶は業者だけでなく施主も行うのが必要不可欠でしょう。
何かトラブルが発生した時、挨拶があったかどうかで結果が大きく変わることがありますので業者任せはなるべく避けましょう。

足場の種類は単管もしくはブラケットになりますが、外壁によっては倒れ防止のために専用部品を壁に打ち込む場合があります。
住宅との接続部分をどのようにするか、また接続部の補修が必要になった場合の方法などを確認しておきましょう。

養生・清掃とは?

外壁塗装における養生・清掃は重要です

マンションや商業ビルなどの面積が広い壁では吹き付け塗装を行いますが、一般住宅ではローラー仕上げが大半です。
ローラーで塗るといっても、例えばサッシ枠やガラス、またはベランダの手摺などに塗料が付着してはいけないので、そのような部分をビニールなどで覆うことを養生と言います。

庭の草木やカーポート、車などにも場合によっては養生が必要になります。
その理由は、風が強いと塗ったばかりの塗料が飛散してしまうことがあるからです。

養生をしっかりとしてあること。
これは良い業者の条件であるだけでなく、効率よく仕事をすることでもあります。


しかし、養生をしっかりやっても多少の飛散や付着は出てしまうので、作業後の清掃をきちんとやっているかを見ることも大切です。

いよいよ外壁に塗る前に…

塗料の数量は確認すべき

基本的に塗料は一斗缶で搬入します。
下地材などは違う場合もありますが、搬入されたら見積りの数量かどうか確認しましょう。

そこまで疑うの?と思われるかもしれません。
しかし、物を買った時に数量を確認しますよね。
実はこれも大事なことなのです。

塗料というのは缶から取り出してそのまま塗るわけではなく、まず「希釈」をします。
「希釈」とは薄めることでシンナーや水を用います。
厳密に言うと希釈率もあるのですが、そこまでは知る必要はないと思います。
ここで大事なことは、希釈のやり方で塗料は使用数量が違ってくると覚えておいてください。

悪徳業者はこの原理を利用して、本来なら1回塗りの量を2回塗りまで延ばしてしまうのです。
困ったことに塗った時の仕上がりは変わりませんが、1年後の差は歴然となります。

材料の数量確認をしたら業者の機嫌を損ねてしまうと心配するかもしれません。
しかし工事代金を払うのはあなたです。
自ら購入した物の数量、そして数量通りにきちんと使われたかどうか確かめるのは施主として当然のことだと理解しておきましょう。