屋根塗装の価格

我が家の屋根には塗装が必要だということは理解した!メンテナンスの時期であることもわかった!
そろそろ真剣に考えなければ…と思っている人は多いでしょう。
そこで、まず心配になるのが費用です。

項目を把握しましょう

それぞれの単価と総額、妥当かどうか判断するには?

まずは項目を確認してください。
足場費用としては運搬・架設・撤去費用などが含まれます。
次に養生・清掃ですが、屋根材によっては劣化の程度で高圧洗浄だけではなく、ケレン作業(苔や錆、古い塗料を落とす作業)が含まれる場合があります。

材料費が材工単価で表示されているか、または缶で表示されているか確認しましょう。
施工費は実際の作業ですので、人工(工賃)で表示されているのか、もしくは㎡単価なのかを確認してください。

数社から見積りを取るのは当然のことです。
病気の診断ではセカンドオピニオンが当たり前になりつつありますが、屋根塗装でもそれは同じです。
ただし自らの知識も大事ですので、最近では金額を表示する業者もいるのでネット等を十分に活用してください。

外壁と同じで材料も色々あります

メーカーのHPをまずは覗いてみましょう

どのような材料があるのか、またはどのような塗料が我が家の屋根材に適しているのか、これは基本的なことですので業者任せにしないで自ら調べてみましょう。

屋根の塗料材も材工価格(設計価格)があります。
工賃と材料を含めたメーカー側の定価ですので目安になります。
ただし種類がありますので、我が家の屋根材に適さない塗料は除いてください。

例えばエスケー化研のでは、屋根用塗料として遮熱塗料・高耐久性塗料・トタン用屋根塗料と区別してあり、それぞれ適用できる屋根材が明記されています。

メーカーのホームページを見ると同時に、できることなら設計書等で屋根材のメーカーを調べ、どのような塗料材が適しているのか聞いても良いと思います。
知識を得ることは適正な工事価格を知るための武器と考えてください。

よく聞かれることですが…

外壁塗装と屋根塗装は同時に実施した方がお得なの?


外壁塗装と同時に行うと、足場の設置費用や運搬費用がある程度吸収されるので、答えはイエスです。

例えば単管ブラケットやビケ足場で外壁を囲ってしまえば、急勾配(きゅうこうばい)の屋根でない限り、それだけでも落下を防ぐことができます。
ただ作業性を考えれば屋根足場は必要ですので、どの程度の架設にするかがポイントになります。

一般住宅の屋根足場はそれほど広範囲にはなりません。
基本的には2Fの屋根の作業なので、屋根に架ける部材とそれを支える部材ということになります。
ですから外壁に架ける程の費用には決してなりません。

一緒に実施した方が得なのは確かですが、屋根材の耐用年数と外壁材の耐用年数が違えば塗装時期も同じではないので、同時に行うかはあくまでもタイミングだと考えた方が良いと思います。

屋根の作業ですから安全対策は必須です

屋根塗装の足場とは

一般住宅の外壁と屋根は、構造的にも使用する部材も全く別物と考えられています。
コロニアル屋根(※1)やカラーベスト(※2)の普及で屋根塗装の範囲が増えましたが、昔はカラー鉄板以外では塗装業者が関わることはありませんでした。

全くの別物とはいえ塗装という作業が必要ですので、塗替えであっても足場は必要になります。
しかし外壁と屋根では架け方が違ってきます。

屋根の足場は作業する上での安全対策が主になります。
陸屋根という平らな屋根もありますが、ほとんどの屋根は傾斜があり、滑りづらい作業靴を履いても危険であることには変わりありません。
作業時には安全帯というベルトを装着し、命綱ロープの先に付いているフックを足場材に掛けて落下を防ぎます。
安全帯を使用するかどうかは屋根の形状や勾配によって判断していますが、足場を架けないということはありません。

※1.コロニアル屋根とは、化粧スレートの一部でクボタ松下電工外装株式会社の屋根材の商品名です。化粧スレートとは、セメントと繊維、アスベストなどを混ぜ合わせ、成型した厚さ約4.5mmも板状のものに塗装を施した屋根材です。
※2.カラーベストとは「平型化粧スレート」のことで屋根材の一種です。 もともとは、ある建材メーカーのブランド名だったが、いつしか化粧スレートの代名詞として使われるようになりました。 セメント、けい砂を原料として、繊維で補強して出来ています。

見積りを依頼する前に

点検費用と一部張替えになる場合も念頭に入れておきましょう

屋根の点検方法としては足場を架けての本格的な調査ではなく、屋根に登らないで二連はしごからの目視で十分です。
目視での劣化状況および屋根材を触っての確認で、とりあえず張り替え等が必要でなければ、この段階で見積りを依頼するのがベストです。
点検費用は1日の日当分だと思ってください。

よくあることですが、塗装作業を始めるため足場を架けて屋根に登ったら、部分的に張り替えの必要な箇所が見つかる場合があります。
この場合は、まず写真を撮ってもらい屋根業者と相談しましょう。
ちなみに高所恐怖症でなければ、安全装備をしてから施主さんが屋根に登っても良いですよ。

大事なことは塗装以外の作業が必要になることもあると認識しておくことです。
屋根塗装以外の費用が必要になっても想定していれば慌てずに済みますし、なければないで良かったと思えるでしょう。
屋根の寿命を延ばすには補修のタイミングがあることを覚えておいてください。

補足として陸屋根(平屋根)の場合ですが、ウレタン防水かシート防水が大半だと思います。
これらは塗装業者ではなく防水業者ですので、相談や見積りなどをする場合は間違えないようにしましょう。