屋根塗装の塗料

屋根材の種類によって塗料も色々とあります。
我が家の屋根にどのような材料を使っているのかがわかったら、次はその屋根材に適した材料を知ることから始めましょう。
同時に、知識として他の塗料のことを勉強しても決して無駄にはならないと思います。

汚れている屋根は気になりませんか?

美観を保つための屋根塗装もありです

どのような建物・住居でも自然の驚異に一番晒されているのが屋根です。
ですので劣化や傷み・汚れなどから逃れることはできません。

普段から我が家の屋根を見上げる人は少ないでしょう。
住宅の外壁は基本的に人間の目線の延長上にありますが、屋根の場合は改めて見ないと視界に入ってきません。

休日などで外出から早目に我が家に戻った時、たまたま屋根が視界に入ることがあります。
その時、あれ?こんなに汚れていたかな?と気づいてしまいました。
「…しまいました」とは適切な表現ではないですが、一度気になりだすとずっと気になってしまいませんか?

屋根も外観の一部です。
しかも風雨から住んでいる人や建物を一生懸命守っています。
そんな頑張り屋の屋根の「化粧」も大事にしてやってください。

価格帯も様々です

コストパフォーマンスを考えましょう

前述したように目的に沿った塗料材を選ぶことが、長い目でのコストダウンになることを理解しましょう。

例えばエスケー化研のホームページによれば屋根用塗料として、高耐久性塗料・遮熱塗料・トタン用塗料という分け方をしており、その中でスレート(※1)用やセメント用と表現しています。
金額的には、フッ素・アクリルシリコン・ウレタンの順番で、それに遮熱が加われば単価が上がります。
メーカーによって単価が微妙に違うので明記しませんが、目的がはっきりしていればコストパフォーマンスとして、どのような種類の塗料を選択すべきか理解できると思います。

定期的にと考えるのであれば、単価としてはウレタン樹脂が良いでしょう。
とにかく回数は減らしたいと思うのならフッ素系で遮熱まで加えれば効果的です。
水性が良いか溶剤系が良いかは一概には言えません。屋根材のメーカーに聞いてみましょう。

※1.スレートとは、粘板岩を薄く加工した板のことで、屋根の仕上げ材や外装材などに使います。 粘板岩を素材とする天然のスレートに対して、人工的なものが石綿とセメントを素材とした石綿スレートでした。 しかし現在は健康問題のため、石綿を使用しない無石綿スレートが主流となっています。

目的をハッキリさせましょう

屋根の寿命を延ばすための塗料です

屋根材の寿命を延ばすための屋根塗装ですので、適さない塗料を選んだら意味がありません。
基本的には屋根材メーカーの推奨している種類の塗料を使うのが好ましいと思いますが、絶対というわけではありません。

塗料を選ぶ際に注意することは、何のための屋根塗装かを明確にすることです。
例えば定期的なメンテナンスとして実施するのか、または屋根点検の延長として行うのか。
さらには面倒くさいから、たとえ費用が掛かっても1回で済ませたいなど、目的をはっきりと持てば選ぶ塗料も自ずと決まってくるものです。

繰り返しになりますが、現在の屋根材の耐用年数は相当長くなっています。
ですので定期的にメンテナンスを実施すれば、外的要因さえなければ建て替えまで、雨漏りはもちろんのこと屋根の葺き替えなども必要ないと考えて良いでしょう。

まずは種類を知りましょう

屋根用塗料も様々です

まずは代表的な塗料メーカーのホームページを覗いてみましょう。
いずれも屋根用塗料の項目があります。

外壁用塗料と同じように大別すると下記の4種類になります。

フッ素系樹脂塗料
防カビ効果が高く汚れにも強い。
耐用年数は15年~20年だが、金額としては高価なのが難点。
シリコン樹脂塗料
汚れにくく、膨れや剥がれも少ない。
耐用年数は10年~15年。
ウレタン樹脂塗料
屋根用塗料では最も一般的。
耐用年数は10年前後。
アクリル樹脂塗料
耐久性で劣るので現在ではあまり使われていない。

上記したものは、スレート系・セメント系・金属系の屋根材に対してそれぞれ揃っており、いずれも水性・溶剤があります。

※現在では、シリコンにアクリルを加えてアクリルシリコン系塗料が増えていますが、さらにはそれらの塗料に遮熱顔料を加えた、遮断熱塗料も多くなってきています。

どのような塗料が良いのかを一番知っているのは業者ですが、時々業者の都合で特定の材料を勧めることがあるのも事実です。
だからと言って悪徳業者というわけではありませんが、あくまでも屋根材に適しているかどうかで判断してください。