屋根塗装の業者選び

屋根の塗装をそろそろと考えているので、ネットで色々と調べたてみた、さらに実際に工事をした知人にも聞いてみた。
けれども、いったい何を基準に選んだら良いのかわからない。
良い業者を見つけるにはどうしたらいいのだろう…。

良い屋根業者とは…

屋根を専門としている業者が理想的ですが

できれば屋根全般の工事を行っている業者、もしくは塗装業者でも自社に屋根診断士がいる、または紹介するというような業者が最適です。
屋根診断士ではなくても建築士や施工管理士でも構いません。

とにかく一番大事なことは屋根の点検を必ず実施する業者です。
繰り返しますが、屋根と外壁は違うものなので、塗装に関しての知識に問題がなくても、屋根全般についての知識があるかは、素人の方に判断できないと思います。

でも専門家の知り合いがいない…、と困っている方もいるでしょう。
そのような方のためにポイントを教えます。

1.記録として工事写真が豊富にある
2.屋根診断士や施工管理士・建築士が自社にいる、または紹介してくれた。
3.業者の紹介では仲間内だから、もう一つ信用できないという場合は、屋根材のメーカーに聞いてみましょう。具体的に紹介はしませんがヒントはくれますよ。

屋根材と外壁材は違うものです

屋根材を本当に理解しているかが重要です

屋根材の種類は色々とありますが、材料によっては経年劣化が激しいと塗装効果が不十分になることがあります。
これはスレート系やセメント系に見られるもので、劣化が激しいと塗料が浸み込み過ぎて塗膜を作れないことがあるからです。

外壁材では滅多にないことですが、自然現象に絶えず晒されている屋根材には起きる現象です。
そのことを良く理解している業者なら、塗装よりも葺き替えや、部分張り替えを勧めるはずです。
屋根を本当に理解している業者は、ちゃんと説明をして作業を行ってくれます。

もちろん葺き替えの必要もないのに勧める業者がいることも確かです。
そのような業者に騙されないためにも、自ら知識を得ること、そして専門家の判断が必要になってくるのです。

屋根のことをわかっている業者を!

屋根点検を嫌がる業者は除きましょう

施工写真などを見せてもらうのが理想的と記しましたが、確かに個人情報保護の問題もあります。
しかし場所や住居を特定できない写真なら問題ないと思います。
また、記録としての施工写真がないという業者もいるかもしれません。
けれども正直言ってそのような業者は避けた方が良いでしょう。

屋根と外壁は別物です。
外壁塗装を施工するのは間違いなく塗装業者ですが、屋根の場合は塗装をする前に状態を確認することが必須なので、塗装業者だけというわけにはいきません。

屋根点検は必ず行いましょう。
ロクに見てもいないのに屋根塗装を勧める、足場代の節約になるから外壁塗装のついでに、という業者はやめましょう。

今現在、雨漏りをしていないからといって塗装だけをするのは早計です。
せっかく塗装をしたのに1年もしないうちに雨漏りしたら、それこそ「後悔先に立たず」です。

ちょっと専門的ですが

実際に塗装をしている写真などを見せてもらいましょう

屋根には雨水による毛細管現象というのが発生します。
簡単に表現すると重力や上下左右など関係なく、いわゆる「すきま」に雨水が浸み込んでくる現象です。
トタン以外の屋根材は重ねて葺いているので、そこには段差と共に「すきま」が生じます。

けれども雨漏りを防いでいる最大の功労者は勾配ですので、浸み込んだ雨水が滞留してもいずれ下に流れて行くか、夏であれば乾いてしまいます。

では何が問題なのか。
それは段差を無視して塗ると、すきまを塗膜で塞いでしまい雨水が排出されず、滞留した水分の浸み込みが屋根材の劣化や雨漏りを引き起こすからです。

専門業者や真面目な業者なら、タスペーサーという縁切り部材を使って屋根材を一枚一枚塗り、段差に塗膜ができないようにします。
このような作業を実際に行っているか、施工写真を見せてもらうのが理想的です。

屋根は我が家にとって大事な部分です。
住んでいる人や建物を風雨から守っている存在を疎かに考えてはいけません。
外壁塗装のついでにとか、雨漏りしていないから大丈夫などと思ったら大変なことになります。