見積書で確認すべき項目

建物の塗装面積はきちんと正しく計測されているか

塗り替えの費用は、ほとんどの項目で塗装面積を元に計算されます。
面積が広いほど費用も多くかかってしまいますので、塗装面積が正しく測られているかを必ず確認してください。
複数の業者から見積もりを取り、その塗装面積が明らかに異なる業者がいたらどんな計算方法で算出したのか必ず確認してみてください。

※外壁の面積の計算方法(総2階建ての一戸建て住宅の場合)
建物外周の合計×2.7(一般的な住宅の軒高)×2(2階建)×0.8(開口部20%を除く)
上記の計算式で求めることができます。

※大まかに建物の塗装面積を計算する方法
建物の総床面/1.4≒外壁面積
ざっくりと塗装面積を知りたいときは上記の計算式で算出してみてください。

塗装箇所が網羅されているか

業者によってはお家まるごと塗装パックなどの名目で、ひとくくりにされていることがあります。
そのような場合は必ず一式に含まれる塗装箇所を確認しましょう。
外壁の塗装は、外壁だけでなく軒天や破風、雨どいや雨戸なども一緒に塗装することが多くなります。
費用をどこまで出せるのかと、どこまで塗装してくれるのかをしっかりと把握しておきましょう。
ここをなぁなぁにしてしまうと、後から「ここも塗るなら追加料金がかかります」という事態になりかねません。

塗料についての明細が書いてあるか

塗装に使われる塗料は、たとえば同じ「フッ素塗料」であってもその商品のグレードや価格、耐久年数が異なります。
そのため、塗装に使う塗料について商品名やグレードなどが記載されているかどうかも必ずチェックしてください。
塗料の明細がない場合に、そのことを聞いてきちんと答えてくれる業者なら安心ですが、「素人にはわからないでしょうから」と濁すような業者は注意が必要です。
もちろん作業が始まったら、見積書に記載されている塗料を実際に使っているかもチェックしてください。
また、下塗り・中塗り・上塗りと3度塗りになっているかも併せて確認しましょう。

保証についての記載があるか

外壁塗装の保証については、塗装業者によって保証内容や保証期間がマチマチです。
必ず、「どのような不具合が保証対象なのか」「塗装完了後どのくらいの期間保証してくれるのか」を確認しましょう。
特に「どのような不具合を保証してくれるのか」は必ず確認し、詳細を書いたものをもらってください。
塗料のふくれや剥がれは塗料ではなく、業者の下地処理が不適当なときに起こりやすいので、ここに関しては絶対に保証内容に含まれていないとおかしいです。
保証期間については業者によって「塗装した部分は全部まとめて○年保証」という場合と「外壁部分は○年、木部は○年、鉄部は○年」というようにこまかく分かれていることもあります。
この保証内容をきちんと明確に出してくれない業者とは絶対に契約してはいけません。