外壁に使われる塗料は色々な種類がありますが、窓に塗る塗料があることをご存じでしょうか?
窓ガラスの遮熱対策として使われている塗料で、窓ガラスから外気の熱が室内に入ることを防ぐ目的で施工されます。
一般的に窓ガラスの遮熱対策として使われているのが、遮熱効果のあるフィルム施工が多いのですが、フィルムは経年劣化で剥がれやすくなったり、フィルムという素材の特性上傷や破れが起きやすかったり、製品の大きさが決まっているため、大きな窓だとフィルムの継ぎ目が目立ってしまうといったデメリットがありました。
しかし、窓ガラス用塗料を塗ることで、フィルム施工にあったデメリット面を気にすることなく遮熱対策を行うことができるようになるのです。
窓用コーティング剤の特徴を項目別にまとめてみた
- 遮熱、断熱効果
- 窓用塗料を塗ることで、夏の太陽光からの熱を遮ってくれる効果が期待でき、室内の温度上昇を抑えることができます。
窓ガラス自体は熱くなるものの、窓ガラスの熱の9割ほどを室外に放出し、1割程度だけが室内に伝わるようになります。
また、冬場の暖房器具からの熱が窓ガラスから室外に逃げてしまうのを防いでくれるため、室内の温度を保つことができます。
それにより、夏も冬も冷暖房費の節約に繋がります。 - 耐久性の高さ
- 窓用塗料の主成分は無機系材料なので、窓ガラスの上にさらにガラスを重ねたのと同様なほど塗膜が硬く耐久性に優れています。
フィルム施工での問題点である経年劣化や傷などが目立たないので、長期間耐久性を維持することができます。
塗膜耐久年数は、製品にもよりますが10~20年ほどとかなり長くなっています。 - 紫外線カット効果
- 窓用遮熱塗料には太陽からの紫外線を90%以上カットしてくれる紫外線吸収剤が含まれています。
そのため、夏場室内にいるはずなのに窓からの紫外線でいつのまにか日焼けしてしまっていたということを防ぐことができますし、特に女性にとっては紫外線によりシミやそばかすの予防にも効果的です。 - 透明性の高さ
- 窓用遮熱フィルムを張ると、薄く膜が張ったようになったり、色が着いてみえたりと、あまり透明性が高くないのが難点でしたが、窓用塗料は可視光透過率80%以上をクリアし、高い透明性を確保しています。
乾燥後には塗膜に若干青みがでますが、透明性の高さには問題ありません。 - 防虫効果があるものも
- 特に夏場は窓ガラスの光に虫が寄ってきてしまうことも多く、虫が苦手な方にとってはとても嫌な景色になってしまいます。
窓に虫がつくのは、窓からでる人間には見えない紫外線を虫が認識できるためです。
一般的によく使用されている蛍光灯からは、人間が認識できる可視光線と一緒に紫外線もでています。
窓用塗料には、この虫が認識できる紫外線が外に漏れにくくしてくれるため、虫が窓に寄ってくるのを防ぐ効果があります。
夜遅くまで開けているお店を経営している方や、虫が多い地域に住んでいる方にもおすすめです。