スレートとは、粘板岩を薄い板状に加工したものをいい、屋根の仕上げ材や外壁材などで使用されています。
スレートには、粘板岩を素材とした「天然スレート」、セメントと石綿(アスベスト)を高温高圧で養生、成形した「石綿スレート」があり、石綿スレートは近年では環境問題面から、現在では石綿の代わりに人工繊維などを使用したスレートが製造されています。
天然スレートは重厚感があり、見た目が美しいのが特徴ですが、衝撃に弱いため耐震性が低く、最近はあまり使用されていません。
石綿スレートは、薄型化粧スレートとも呼ばれ、こちらは軽量なため耐震性が高く、安価で選べる色が多いため、一般住宅で多く使用されていました。
近年では、優秀な屋根材が開発されたことにより、スレート瓦を選択する方が減少したことに伴い、日本瓦型のスレート材はほとんど製造されなくなっています。
こちらでは石綿スレート瓦(薄型化粧スレート)についてご紹介します。
スレート瓦のメリット
耐震性が高い
一般的な陶器瓦と比べて、スレート瓦の重量は半分以下の重さです。そのため建物の構造に負担をかけずに済むため、耐震性は高くなっています。
選べる色が豊富
スレート瓦は表面に塗料で塗装を施すので、豊富な塗料から色を選べるのが魅力です。メンテナンス費用が安い
スレート瓦は屋根に取り付ける構造が単純なため、修理に手間や時間があまりかかりません。そのため、定期的なメンテナンス費用を抑えたいのであれば、後々の費用があまり掛からないスレートを選択するのもひとつの方法です。