アルミニウムや亜鉛のメッキを施した金属サイディング

ガルバリウム外壁

ガルバリウム外壁に使用されるガルバリウム鋼板は、鋼板(鉄板)の上にアルミニウムや亜鉛を主原料としたメッキを施したもので、金属サイディングに分類されます。
アルミニウムの特徴である耐食性、耐熱性、耐反射性、加工性を持ち、亜鉛の特徴である犠牲防食機能(表面に傷がついても亜鉛の化学反応により傷を保護する)により、いままでの鋼板と比べて耐久性が格段に上がり、様々な用途に使用されています。

ガルバリウム外壁のメリット

耐久性が高い

ガルバリウム外壁のメリットは、他の金属サイディングなどと比べて高い耐久性と耐食性を持つことです。
熱反射率や耐熱性も高いので、夏の暑い日差しで外壁が熱くなりにくくなります。
ガルバリウムの内側にしっかりと断熱材を入れることで、外気の温度が建物内に入り辛くなります。

耐震性が高い

金属ですがとても軽量なので、耐震性も高く、基礎などの構造に負担がかかり辛くなっています。
古い建物の外壁をリフォームする場合などは、昔の建物は構造が強くないことも多く、その際に軽量で耐久性の高いガルバリウム外壁がおすすめです。

メンテナンスが楽

ガルバリウムはそもそも汚れがつきにくく、雨水などで汚れが落ちやすいため、傷が付いたり錆びたりしなければ20年以上持つといわれています。

デザイン性が高い

ガルバリウム外壁はモダンでデザイン性が高い外壁としても人気です。
スタイリッシュで都会的なシンプルモダンを好む方にはおすすめです。

ガルバリウム外壁のデメリット

錆が浮く

ガルバリウム外壁のデメリットは、やはり金属製であるが故にどうしても避けることのできない錆による腐食です。
金属の外壁材のなかでは格段に錆にくいものではありますが、それでも絶対に錆びないわけではないことを理解しましょう。
海に近い場所にある建物や火山灰が降りやすい地域などは、錆が出やすくなることもあります。
ただし、しっかりと定期的にメンテナンスを行えば劣化しにくくなり、長持ちしてくれる外壁材です。

遮熱性はない

これはガルバリウム外壁に限ったことではありませんが、多くの外壁材はしっかりとした断熱材に断熱性能を頼っています。
ガルバリウム自体に耐熱性はありますが、遮熱性はありませんので、断熱材はスカスカ状態のまま外壁だけをガルバリウムに変えても快適な室温にはなりません。
外壁をガルバリウムに替えるだけで遮熱性も上がり快適になりますと謳っている業者がいますが、まったくのウソですし、リフォームの悪徳業者によくある手口ですので注意してください。

ガルバリウム外壁のメンテナンス

定期的な水あらいが重要」

ガルバリウムのメンテナンスは、定期的に水をかけてあげることで、傷がつく原因となる汚れが落とせますので、数カ月ごとに1回程度ガーデニング用のホースなどを使ってザッと流してあげましょう。
その際は、高圧洗浄機は避けるようにしてください。
家庭用のであっても高圧なため、へこみなどの原因となります。
この定期的な水あらいをしているかどうかで寿命がかなり違います。

もらい錆に注意

ガルバリウム外壁自体に傷がなくても、外壁の近くに錆びたものがあったり、錆びたものが当たったりするとそこから錆がついてしまいます。
錆やすいもの(金属製のもの)を外壁近くに置かない、何かを外壁に立て掛けない(そこから傷が出来たりもらい錆が発生する恐れがあるため)などを心がけましょう。

ガルバリウム外壁のリフォーム

錆が浮いてるとき

ガルバリウムに錆が出てきた時は早急に修繕をしましょう。
放っておくとあっという間に広がって外壁に腐食穴が空いてしまいます。
ガルバリウムへの修繕塗装作業はガルバリウムの特性をよく理解した業者に依頼しないと、塗装が剥がれたり、せっかくのモダンな見た目が安っぽいトタンのように見えてしまうようになりますので業者選びは慎重に行いましょう。