外壁材の塗り替えを行うにあたり様々な塗料が使われますが、実は塗料のなかには、ある決まった外壁材との相性が悪いものがあります。
この相性を考えずに好きな塗料を塗ってしまうと、塗料が剥がれやすくなったり外壁材が持つ性能を殺してしまう恐れがあります。
自宅の外壁材を知り、その外壁材と相性の良い塗料を使うことで、より良い状態を長期間保つことができるようになります。
窯業系サイディングと弾性塗料は犬猿の仲!相性は×
最近の一般的な住宅の外壁に最もおおく取り入れられているのがサイディング外壁です。
そのなかでもセメント質と繊維質を主原料として成形した窯業系サイディングは施工が楽で工期が短く、柄や色などのバリエーションが豊富なため新築の家の10軒中7~8軒に取り入れられているほど人気がある外壁材です。
この窯業系サイディングは、断熱性や耐火性に優れていますが、太陽の熱などを外壁そのものに蓄熱する性質があります。
そのため、弾性塗料との相性が良くありません。弾性塗料はゴムのように弾力がある塗料のことで、モルタル外壁などのクラック(ヒビ割れ)が起きやすい外壁材に塗るとその弾力でクラックが入りにくくしてくれます。
しかし、この弾性塗料を窯業系サイディングに塗ってしまうと、外壁材に蓄熱された熱によって塗料が膨らんだり剥がれてしまうことがあるのです。